コンディショニング研究会

カラダのコンディショニングとは?
知っているようで奥深い”コンディショニング”について
分かりやすく解説します。

脈拍、体温、血圧... 毎日測って変化を見れば、最適な調整法がわかってくる。

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  • コンディショニング研究会
  • 代表 杉田 正明先生
  • 日本体育大学体育学部教授 博士(学術)
1991年三重大学大学院修了。東京大学大学院総合文化研究科助手、三重大学教育学部教授などを経て2017年4月から現職。博士(学術)。専門分野は、トレーニング科学、運動生理学など。競技力を高めるための効果的なトレーニング方法やコンディショニングに関する研究を行う。日本オリンピック委員会(JOC)情報・医・科学専門部会科学サポート部門長も務める。

私のコンディショニング論

コンディションは「見える化」が大切

心と体のコンディションには波があって当然。でも、できればいい状態は長く続いてほしいし、悪い状態からは早く抜け出したいものですよね。そのためには自分の心と体の状態を把握し、調整する「コンディショニング」が大切です。

アスリートの世界では、自分のコンディションを把握し、トレーニング内容を取捨選択することがパフォーマンスの向上には欠かせない、というのはもはや常識。しかし実は、一般の方々にとっても同じことが言えるのです。

あなたは自分の今のコンディションを把握していますか?下の図でチェックしてみましょう。コンディショニングの必要性が大、という結果だったら、今日から早速始めてみませんか?すぐにできる方法をお伝えします。

あなたのコンディションは?

当てはまる項目が多いほどコンディショニングが必要かも。
太字の項目に当てはまるならコンディショニングがマスト!

  • 朝の目覚めが悪い。
  • 眠りたいのに寝つけないことが多い。
  • 寝る直前までパソコンやスマホを使っている。
  • 休日はテレビを観て過ごす時間が長い。
  • 入浴はシャワーのみですませることが多い。
  • 肩こりや腰痛がある。
  • 月経不順や、更年期特有の症状がある。
  • 肌の調子が悪い。
  • よく風邪をひく。
  • 精神的なストレスをため込みがち。
  • 「私は不幸だ」と感じている。
  • 朝食は食べないことが多い。
  • ドカ食いでストレスを解消することがある。
  • お通じのある時間帯は一定していない。
  • ほかの人よりも歩くスピードが遅い。
  • 階段があってもエスカレーターやエレベーターを選びがち。
  • これといった運動はしていない。
■脈拍、体温か血圧の変動をチェックするだけでも、コンディションが「見える」

「アスリートもやっているコンディショニング」というと、難しく聞こえるかもしれませんが、そんなことはありません。例えば私たちが「今日は疲れたから早く寝よう」「ちょっと食べすぎたから夕食は軽めにしよう」などと日常的に行っていることもコンディショニングの一環と言えます。ただ、もう一歩踏み込んで、日々のコンディションの変化を客観的に把握するためにバイタルデータを"測る"ことをお薦めします。

近年の研究から、自覚できない程度のコンディションの良し悪しが、脈拍や体温、血圧といったバイタルデータで把握できることが明らかになりつつあります。このうちどれか1つでもいいから、測る習慣をつけましょう。平常時の値との違いが大きければ大きいほど、コンディションの危険信号です。たとえば1分間の脈拍がいつもより8拍以上高ければストレスが高い状態や、睡眠不足のサインだと考えられます。

続けているうちに、「こういう数値が出るときは、あまり無理をしないほうがいい」といった対応策がおのずとわかってきます。心身の健康維持のために続けたい運動の選択肢も、その日のコンディションによって変わります。例えば絶好調ならハードな筋トレやランニング、体が疲れているならストレッチだけ、心が弱っているときはヨガ......といった具合。なにもせず、ゆっくりと入浴するだけのほうが、かえって心身のリカバリーに有効なこともあります。

その判断力を磨く第一歩が、コンディションの可視化なのです。

コンディションを把握するには?

脈拍、体温、血圧......
体のサインを毎日測ろう。

  • どれか1つでもいい。測る習慣をつけよう。
  • 起床時にチェックし、自分の平常値を把握。
  • 平常値よりも大きく外れていれば変調のサイン。
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次回10/23更新予定 川田浩志先生インタビュー【前編】私のコンディショニング論
自分の日々を記録することがコンディショニングのカギ