コンディショニング研究会

カラダのコンディショニングとは?
知っているようで奥深い”コンディショニング”について
分かりやすく解説します。

コンディショニングとは?

「コンディショニング」という言葉は、調節することを意味し、広く一般的に使われている用語ですが、このコンディショニングを広く研究し、実践に応用している業界の1つとしてスポーツ界があげられます。日本の国立スポーツ科学センター(JISS)も、このコンディショニングをスポーツ現場での重要な課題と考え、研究事業を推進しています。

コンディションとは、日本オリンピック委員会では「目的とする試合に向けての期間を限定された中での調整と、日常的なトレーニングをいかによりよい状態で効果的に継続していくかということへの対応」としています。つまり、"(オリンピックで)勝つためのすべての準備"として位置づけています。※引用:日本オリンピック委員会 「オリンピックにむけてのコンディショニング」

昨年2016年に開催されたリオデジャネイロオリンピックでは、日本代表選手団の目覚ましい活躍がありましたが、この活躍の一端もコンディショニング研究の成果が担っていたのではないかと考えています。代表選手がマスメディアの取材で「コンディショニングがうまくいった」「コンディショニングに失敗した」などとコメントしていたことを覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この背景には、日本オリンピック委員会が初めて日本代表選手に、「コンディショニングガイドhttp://www.joc.or.jp/games/olympic/riodejaneiro/pdf/conditioning_guide_rio2016.pdfを配布したことも関係していると思われます。ブラジルのリオは、地理的にも日本の反対側に位置し、移動時間は約24時間を要します。また、時差や気温、気圧、季節、食材なども日本とは大きく異なります。これらの多くの要因を分析し、適切に対応することが最高のパフォーマンスを発揮するうえで不可欠となります。
さらに、これはよく知られていないことかもしれませんが、アスリートが大舞台でパフォーマンスを発揮するために、常に万全の体調で試合に臨めているわけではありません。ビジネスマンや主婦の方と同様に、日々の活動のなかで集中力を維持できないことも多く発生します。特にトップアスリートになれば多くの取材やスポンサーとの調整、支援者や家族たちとの時間確保なども重要になります。プロではない選手でも、仕事の事情も付きまといます。また、ドーピング検査があるため、ちょっとした体調不良でも安易に治療薬や市販薬に頼ることもできません。試合前の選手は常に、自己を防衛するプレッシャーやストレスにも対応しなければならないのです。

このような要素の1つ1つがコンディションに影響を与え、パフォーマンスを左右するので、まさに試合はコンディショニングとの勝負ともいえるかもしれません。

生活にコンディショニングを取り入れるための3つのポイント

日々をアクティブに過ごすために、また最高のパフォーマンスを発揮するためのコンディショニングのポイントは大きく分けて3つあると考えられます。

自分のコンディションを知る

まずは「自分の体に耳を澄ます」こと。自分のコンディションを知らなければ、どんな状態がベストなのか、どんな状態を避けるべきかさえもわかりません。
知るためには、記録できる指標が必要ですが、身近なものとしては体重や体温も重要な指標になります。トップアスリートは体重の微妙な変化も気づきますが、そこまで到達しなくても体重の変化はコンディションを左右するものです。さらに、自律神経と関係する心拍数や呼吸、睡眠のリズムなどもアスリートは指標にしています。これらは、最近ではアプリなどで気軽に測れるので利用してみるのもいいと思います。

コンディションを調整する

つぎに、心身のコンディションを調整するための正しい方法(コンディショニング)を身につけることが必要です。生活に欠かせない要素である「食事」、「睡眠」、「休息・回復」、「運動」のそれぞれの分野で改善できる正しい方法を知っており、その中から適切なものを選び、積極的に手を打つことで日々のコンディションの調整が可能になります。たとえば、とにかく運動をすれば調子が良くなるわけではありません。逆に、免疫力を低下させてしまうリスクもありのです。自分のコンディションがわかれば、運動しないほうがいい場合もありますし、無理をしない方が高い効果が得られる場合もあります。

コンディショニングを習慣化する

継続的に良い状態を保つためには、上記2つの習慣化が不可欠です。これは生活に自分独自のリズムを作ることに繋がります。自分の生活に合ったリズムでコンディショニングを取り入れることでアクティブな日々を維持・向上させていくことが可能になります。